運動連鎖とは?理学療法士が臨床での考え方を解説
理学療法の勉強をしていると必ず出てくる言葉が「運動連鎖(Kinetic Chain)」です。
簡単に言うと、身体の一部の動きが他の部位に影響する仕組みのこと。
身体は一つの関節だけで動いているわけではありません。
例えば歩行では
足関節
↓
膝関節
↓
股関節
↓
骨盤
↓
体幹
といったように、すべての関節が連動しています。
このつながりを理解することが、理学療法ではとても重要です。
なぜ運動連鎖が重要なのか
臨床では「痛い場所=原因」とは限りません。
例えば膝が痛い患者さんでも、
・股関節外転筋の弱化
・足部アーチ低下
・体幹の不安定性
が原因になっていることがあります。
つまり、痛みの場所ではなく「動きの連鎖」を評価する必要があります。
運動連鎖の例
扁平足の場合
内側アーチ低下
↓
脛骨内旋
↓
膝関節内側ストレス
↓
膝痛
中殿筋弱化の場合
中殿筋弱化
↓
骨盤の下制
↓
膝外反
↓
膝関節ストレス
体幹不安定の場合
腹圧低下
↓
骨盤不安定
↓
股関節代償
↓
腰痛
開放性運動連鎖(OKC)
Open Kinetic Chainは末端が自由な運動です。
例
・レッグエクステンション
・座位膝伸展
特徴
・単関節運動が多い
・特定筋の筋力強化に有効
閉鎖性運動連鎖(CKC)
Closed Kinetic Chainは末端が固定される運動です。
例
・スクワット
・立ち上がり
・歩行
特徴
・多関節運動
・機能的動作に近い
臨床でのポイント
新人の頃にありがちなのが
「痛い場所だけを見ること」
しかし実際には
膝痛
→ 股関節
→ 足部
→ 体幹
など、原因は別の場所にあることが多いです。
運動連鎖を理解すると、評価の視点が広がります。
まとめ
運動連鎖とは、身体の各関節が連動して動く仕組みです。
理学療法では
・痛みの場所
ではなく
・動きの連鎖
を評価することが重要になります。
このような本もありますのでぜひ参考にしてみてください。
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